Japanese
English
手術手技シリーズ 脊椎の手術・19
頸椎腫瘍に対する手術手技
Surgical Techniques for Tumors Involving the Cervical Spine
米延 策雄
1
,
小野 啓郎
1
Kazuo Yonenobu
1
,
Keiro Ono
1
1大阪大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University Medical School
キーワード:
頸椎腫瘍
,
cervical spinal tumor
,
手術手技
,
surgical technique
,
人工椎体置換
,
prosthetic replacement
Keyword:
頸椎腫瘍
,
cervical spinal tumor
,
手術手技
,
surgical technique
,
人工椎体置換
,
prosthetic replacement
pp.157-163
発行日 1984年2月25日
Published Date 1984/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906897
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はじめに
頸椎腫瘍は比較的稀な疾患であるが,腫瘍としての性格,頸椎の解剖学的特異性からしばしば重篤な神経症状を惹起,あるいはその可能性がある.従って,多くは手術的治療が適応となる.その手術的治療の目的は腫瘍組織の切除,頸椎支持性の再建,神経組織の除圧である.この目的を達成すべく手術手技が選択されるが,腫瘍の組織・局在は様々であり,その手技に定型的なものはないし,単一の手技ではかたづかないものも多い.今までにこの手術手技シリーズで述べられてきた各種手技の応用編といえよう.また,特に悪性腫瘍については外科的療法は化学療法・放射線療法を含めた総合的な治療計画の一部であることを認識し,そのなかで適切な時期と手技とを選択する必要がある.
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