Japanese
English
特集 脊椎脊髄外科における最新の超音波診断
腰痛に対する超音波ガイド下インターベンションの実際
Ultrasound-guided Interventional Procedure for Low Back Pain
岩﨑 博
1
,
山田 宏
1
Hiroshi IWASAKI
1
,
Hiroshi YAMADA
1
1和歌山県立医科大学整形外科学講座
1Department of Orthopaedic Surgery, Wakayama Medical University
キーワード:
超音波ガイド下介入
,
ultrasound-guided intervention
,
腰痛
,
low back pain
,
超音波検査
,
ultrasonography
Keyword:
超音波ガイド下介入
,
ultrasound-guided intervention
,
腰痛
,
low back pain
,
超音波検査
,
ultrasonography
pp.591-598
発行日 2020年5月25日
Published Date 2020/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201428
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
厚生労働省による2016年国民生活基礎調査によると,自覚症状の状況は症状別にみると男性では「腰痛」の有訴者率が最も高く,女性では「肩こり」が最も多く,次いで「腰痛」と報告されている4).腰痛の原因は,筋・筋膜,椎間板,椎間関節,仙腸関節・靭帯,脊髄神経後枝など多岐にわたるが,これまでの単純X線・CT・MRI検査では異常が描出できないことより,85%の腰痛が解剖学的診断の困難な非特異的腰痛であるとされてきた2).しかしながら,整形外科専門医による理学所見とブロック注射により腰痛の78%においてその原因が特定できたと報告されるようになってきた10).つまり,腰痛の原因追求ならびに治療には正確な注射手技が求められるということにほかならず,そのためにも超音波ガイド下インターベンション手技の習得は今後の腰痛治療に必須である.
本稿では,腰痛治療において臨床の現場で使用することの多い超音波ガイド下手技の実際を述べる.
Copyright © 2020, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.