Japanese
English
特集 Neuralgic amyotrophyとは
NAの超音波診断
Sonographic Diagnosis of NA
野寺 裕之
1
,
高松 直子
1
Hiroyuki NODERA
1
,
Naoko TAKAMATSU
1
1徳島大学病院神経内科
1Department of Neurology, Tokushima University Hospital
キーワード:
超音波検査
,
ultrasonography
,
末梢神経障害
,
peripheral neuropathy
,
腕神経叢炎
,
brachial plexus neuritis
Keyword:
超音波検査
,
ultrasonography
,
末梢神経障害
,
peripheral neuropathy
,
腕神経叢炎
,
brachial plexus neuritis
pp.499-502
発行日 2018年5月25日
Published Date 2018/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200879
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はじめに
Neuralgic amyotrophy(NA)の診断は必ずしも容易ではない.その原因としては,症候が他疾患と酷似する場合があること,疾患特異的なマーカーが現時点では明らかでないこと,疾患の認知度が必ずしも高くないこと,などが挙げられる.典型的なNA症例においては,疾患の時間経過や電気生理検査などで診断に達することは可能であるが,非典型的な症例においては,病巣の可能性がある腕神経叢や末梢神経の詳細な解析が必要となる.最近,画像検査の重要性が指摘されており,他項で述べられているMR neurographyと合わせ,末梢神経エコーがNAの補助診断に応用されている.本稿では,NAの末梢神経エコー所見につき述べ,鑑別が必要な疾患のエコー所見と対比する.また,脱神経をきたした場合は筋エコーにおいても異常所見が認められるため,脱力の原因が疼痛によるものなのか,脱神経によるものなのかを評価することができる.
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