放射線被曝ゼロの超音波ガイド下インターベンション

Ultrasound-guided Intervention without Radiation Exposure

はじめに

　超音波は骨の向こう側に到達しないことから，脊椎脊髄疾患治療において超音波画像診断装置は不要と考えていた．しかしながら，上下肢・頸肩部・腰殿部痛に対する診断的治療として施行する超音波ガイド下インターベンションは，診療の強力な武器となり私の脊椎脊髄疾患診療を大きく変化させ，現在の私にとって脊椎脊髄疾患診療のために欠かせない手技となっている．

　ターゲットを意識し，超音波画像で確認しながら注射を行うことが診断的治療になり得ることが最大の利点である．そして，超音波画像の大きな利点の1つとして，今回のテーマである放射線被曝ゼロが挙げられる．

　今回，これまで透視下に行ってきた注射手技について超音波ガイド下にどのように施行しているか，その実際を紹介させていただく．