Japanese
English
特集 はじめたい人と極めたい人のための 超音波ガイド下インターベンション
肘への超音波ガイド下インターベンションの基礎と応用
Ultrasound-Guided Intervention for Elbow
宮武 和馬
1
,
藤澤 隆弘
1
,
草場 洋平
1
,
稲葉 裕
1
Kazuma MIYATAKE
1
,
Takahiro FUJISAWA
1
,
Yohei KUSABA
1
,
Yutaka INABA
1
1横浜市立大学医学部医学科運動器病態学教室
1Department of Orthopaedic, School of Medicine, Yokohama City University
キーワード:
肘
,
elbow
,
超音波ガイド下インターベンション
,
ultrasound-guided intervention
,
経皮的超音波切開術
,
percutaneous ultrasonic tenotomy
,
PUT
,
paraneural sheath
Keyword:
肘
,
elbow
,
超音波ガイド下インターベンション
,
ultrasound-guided intervention
,
経皮的超音波切開術
,
percutaneous ultrasonic tenotomy
,
PUT
,
paraneural sheath
pp.25-31
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202869
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肘関節の超音波ガイド下インターベンションは血管神経が豊富な領域であり,基本手技から応用まで多くのピットフォールが存在する.①内側上顆炎を代表する腱付着部障害においては,円回内筋や橈側手根屈筋などの解剖を理解する必要がある.実際の注射では内側前腕皮神経の走行も意識する.②オーバーヘッドスポーツを中心とした尺骨神経障害に対しては,paraneural sheathや血管を意識したハイドロリリースが重要である.さらに,応用的なインターベンションでは,③上腕二頭筋遠位付着部障害において,神経血管を避けつつ超音波ガイド下での注射を行うための工夫としてコブラテクニックを紹介する.最後に,④新しい超音波ガイド下手術—Percutaneous Ultrasonic Tenotomy—について解説し,外側上顆炎に対する超音波ガイド下での腱のdebridementが低侵襲かつ有用な治療法であることを述べる.これらをそれぞれ理解することで,肘の超音波ガイド下インターベンションにおいて広範な応用が可能となる.
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