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連載 卒後研修講座
超音波ガイド下注射
-――末梢神経を意識した頚部痛・腰痛治療
Ultrasound-guided injection:treatment of neck pain and low back pain with awareness of peripheral nerves
岩﨑 博
1
,
山田 宏
1
H. Iwasaki
1
,
H. Yamada
1
1和歌山県立医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Wakayama Medical University, Wakayama
キーワード:
ultrasound-guided injection
,
low back pain
,
neck pain
Keyword:
ultrasound-guided injection
,
low back pain
,
neck pain
pp.59-68
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_59
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は じ め に
超音波は骨の向こう側に到達しないことから,脊柱管内病変が治療対象の中心であった.筆者は,脊椎脊髄疾患治療において超音波ガイド下注射の習得は不要と考えてきた.しかしながら最近では,頚部痛・腰痛の診断・治療はもちろん脊椎脊髄疾患診療において超音波ガイド下注射は必須な手法であると痛感している.
超音波ガイド下に薬液を注入した場合に,筋間・筋膜・血管などへの作用で効果が生まれたのか,またはその部位を走行している神経への作用で効果が得られたのか,残念ながら筆者自身確証をもって回答できない.本稿ではあえて末梢神経を意識して記載させていただいたが,おのおのが実際の臨床経験のなかでその答えを探っていただきたいと考えている.
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