Japanese
English
特集 画像診断の別の貌—定量化と正常値のまとめ,適正使用と被曝
画像検査の適正使用に関しての潮流
Recent Trends in Appropriate Utilization of Imaging
隈丸 加奈子
1
Kanako KUMAMARU
1
1順天堂大学医学部放射線診断学講座
1Department of Radiology, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
価値に基づく医療
,
value based healthcare
,
適正使用
,
appropriate use
,
支払い制度
,
payment system
Keyword:
価値に基づく医療
,
value based healthcare
,
適正使用
,
appropriate use
,
支払い制度
,
payment system
pp.825-829
発行日 2018年9月25日
Published Date 2018/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200958
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はじめに
健康に対する効果・効能のより大きな医療行為を追い求めるのは,医療者として当然の行為であり,診断能がより高い画像検査の開発・発展の原動力となっている.しかし同時に,医療現場にいる医療者には,限られた医療資源を適正かつ効率よく使用する役割も求められている.加えて,国民の医療の質に対する要求もかつてないほど高い.昨今の医療者は,エビデンスに基づいて自らの医療を説明し,かつ「質の高さ」と「効率のよさ」の両方を証明することが求められる過酷な時代を生きているといえる.このような時代においては,これから述べるvalueという観点を軸に行動することが,最も理にかなっているのではないかと筆者は考える.
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