特集 薬にまつわる疑問に答える
薬にまつわる疑問
6.有害事象
副作用救済制度について教えてください。副作用救済制度における被疑薬の選定と適正目的と適正使用の判定はどうなっていますか? またジェネリック医薬品や市販薬の扱いはどうなりますか?
遠原 大地
1
,
齋藤 秀之
1
Daichi Tohara
1
,
Hideyuki Saito
1
1熊本大学病院薬剤部
キーワード:
医薬品副作用被害救済制度
,
適正使用
,
救済給付
Keyword:
医薬品副作用被害救済制度
,
適正使用
,
救済給付
pp.1026-1031
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000261
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はじめに
“医薬品及び再生医療等製品”(以下,医薬品等)は,生命や健康の保持を目的とした医療上必要不可欠なものであり,使用に際しては有効性と同時に安全性が確保されなければならない。医薬品の有効性を最大限に引き出し,副作用の発生などのリスクを最小限にするためには,医療現場における医薬品の “適正使用” が重要であるが,副作用の予見可能性には限度があるため,万全の注意を払ってもなお発生する副作用を完全に防止することは非常に困難である。
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