Japanese
English
特集 画像診断の別の貌—定量化と正常値のまとめ,適正使用と被曝
筋肉の測定と定量化—二重エネルギーX線吸収法(DXA),生体電気インピーダンス法(BIA)
Measurement and Quantification of Skeletal Muscle Mass:Dual Energy X-ray Absorptiometry(DXA), Bioelectrical Impedance Analysis(BIA)
酒井 義人
1
,
松井 寛樹
1
Yoshihito SAKAI
1
,
Hiroki MATSUI
1
1国立長寿医療研究センター整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, National Center for Geriatrics and Gerontology
キーワード:
サルコペニア
,
sarcopenia
,
二重エネルギーX線吸収法
,
dual energy x-ray absorptiometry
,
DXA
,
生体電気インピーダンス法
,
bioelectrical impedance analysis
,
BIA
Keyword:
サルコペニア
,
sarcopenia
,
二重エネルギーX線吸収法
,
dual energy x-ray absorptiometry
,
DXA
,
生体電気インピーダンス法
,
bioelectrical impedance analysis
,
BIA
pp.819-823
発行日 2018年9月25日
Published Date 2018/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200957
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はじめに
加齢に伴い骨格筋量が徐々に減少することによる筋力低下は,高齢者の日常生活活動(ADL)や生活の質(QOL)に対して大きな影響を及ぼす.この加齢による骨格筋の減少はサルコペニアと呼ばれ,1989年にRosenbergにより疾患概念として扱うよう提唱され,1997年に初めて“age-related loss of muscle mass”と定義された比較的新しい概念である19).このサルコペニアは高齢者のADL低下のみならず,転倒や骨折を契機とした運動障害,自立の喪失から死亡の危険性にも関連する11,19).近年,その治療や予防についての研究開発が進んでいる分野であり,骨量と筋量とは相関がある9)ことから,骨粗鬆症とサルコペニアの病因的な共通性も指摘されている.研究目的のみならず臨床上においても,骨格筋量の評価を行うことの重要性については異論がなく,本稿では骨格筋量の評価法について被曝の点も交えて述べる.
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