Japanese
English
特集 画像診断の別の貌—定量化と正常値のまとめ,適正使用と被曝
単純X線写真
Plane Radiograph Conventional Assessment for Spine
坂野 友啓
1
,
松山 幸弘
1
Tomohiro BANNO
1
,
Yukihiro MATSUYAMA
1
1浜松医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
単純X線像
,
plane radiograph
,
脊椎アライメント
,
spinal alignment
,
X線計測
,
radiographic measurement
Keyword:
単純X線像
,
plane radiograph
,
脊椎アライメント
,
spinal alignment
,
X線計測
,
radiographic measurement
pp.788-793
発行日 2018年9月25日
Published Date 2018/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200951
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はじめに
単純X線写真は,脊椎疾患においても他部位同様に簡便で放射線被曝の少ない最も基本的な画像診断法である.目的に応じて撮影法が異なるため,漫然とオーダーするのではなく,何がみたいのかを明確にして撮影すべきである.たとえば,斜位像は椎間孔の評価や分離症の評価に有用であるし,機能写像(前後屈・側屈)は脊椎の不安定性・可動性の評価に有用である.脊椎疾患における単純X線写真の長所は,立位での評価ができること,動的な評価ができることである.病態に応じてCTやMRIと組み合わせることで,より詳細な病態把握が可能となる.また,脊椎のアライメント評価においては,頭蓋から頸椎・胸椎・腰椎を経て骨盤に至るまで脊椎は連続しており,互いに関連しながらアライメントを形成している.そのため,局所だけをみるのではなく脊椎全体のアライメントをみて評価をすることが重要である.
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