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特集 脊椎脊髄手術の安全性を高める予防と対策
第2章 各論
2.術中
術中血管損傷に対する対応と対策—椎骨動脈損傷を中心に
Management and Prevention of Intraoperative Vertebral Artery Injury
鐙 邦芳
1
Kuniyoshi ABUMI
1
1札幌整形外科脊椎脊髄センター
1Center for Spinal Disorders, Sapporo Orthopaedic Hospital
キーワード:
椎骨動脈
,
vertebral artery
,
頸椎
,
cervical spine
,
術中損傷
,
intraoperative injury
Keyword:
椎骨動脈
,
vertebral artery
,
頸椎
,
cervical spine
,
術中損傷
,
intraoperative injury
pp.335-343
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200846
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はじめに
頸椎instrumentationや頸椎骨切り術の進歩により,近年の頸椎外科では,より複雑で治療困難な病態に対しても再建手術が積極的に行われるようになった.そのため,椎骨動脈にアプローチする機会,椎骨動脈の近傍すなわち椎弓根や外側塊などに固定スクリューを刺入する固定方法の採用が増加している.その結果,椎骨動脈損傷の報告も多くなった.また,術中の椎骨動脈損傷は後方からのスクリュー固定に限らず,頸椎の前方手術によることも少なくない.筆者の経験に文献的検索を交え,椎骨動脈を中心に術中の血管損傷の対応と予防を述べる.
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