Japanese
English
臨床経験
椎骨動脈の処置を要した頚椎骨芽細胞腫の1例
A Case Report of an Osteoblastoma of the Cervical Spine Requiring Intraoperative Management of the Involved Vertebral Artery
高橋 忍
1
,
琴浦 良彦
1
,
沢田 眞治
2
,
岩本 十九二
3
Shinobu Takahashi
1
1市立長浜病院整形外科
2市立長浜病院検査部病理
3岩本整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagahama City Hospital
キーワード:
osteoblastoma
,
骨芽細胞腫
,
cervical spine
,
頚椎
,
vertebral artery
,
椎骨動脈
Keyword:
osteoblastoma
,
骨芽細胞腫
,
cervical spine
,
頚椎
,
vertebral artery
,
椎骨動脈
pp.1023-1026
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908399
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抄録:頚椎に発生し術中に椎骨動脈の処置を要した骨芽細胞腫を経験したので報告する.症例は27歳男性.頚部・左肩部の疼痛発症の約1年後にCTで第4頚椎椎弓根部の骨腫瘍が発見された.増大傾向を確認したため,開放生検で診断を確定したのち手術を行った.手術は前方より左椎骨動脈を展開・保護した上で,その後方周囲を包囲する腫瘍を掻爬し腸骨骨移植を行った.椎骨動脈を温存し,かつ椎体間固定は行わずに,欠損部を再建することができた.術後,疼痛は速やかに消失し,一年後のCTで再発を認めていない.
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