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特集 頸椎症の特殊な症候学
頸椎症性筋萎縮症と下垂指
Cervical Spondylotic Amyotrophy and Drop Finger
園生 雅弘
1
Masahiro SONOO
1
1帝京大学神経内科
1Department of Neurology, Teikyo University School of Medicine
キーワード:
下垂指(drop finger)
,
頸椎症性筋萎縮症(cervical spondylotic amyotrophy)
,
指伸筋(extensor digitorum)
Keyword:
下垂指(drop finger)
,
頸椎症性筋萎縮症(cervical spondylotic amyotrophy)
,
指伸筋(extensor digitorum)
pp.101-106
発行日 2017年2月25日
Published Date 2017/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200545
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頸椎症性筋萎縮症とその筋力低下分布について
頸椎症性筋萎縮症(cervical spondylotic amyotrophy:CSA)は,1965年Keegan11)が最初に報告したものだが,日本では祖父江らがその疾患概念と名称を確立した17,27,28).以後,わが国で多くの症例が報告されてきた疾患である.その詳細については,筆者の以前の総説を参照していただきたい19,20).
CSAは,C5ないしC5/6髄節を主に侵す近位型と,C8髄節中心に障害する遠位型に分けられる.近位型のほうが圧倒的に多いとする報告が一般的だが5,7,17,27),近位型と遠位型が同数程度とする報告も少数あり1,25),筆者らもこれに同意する20).筆者の最新の統計では,遠位型のほうがむしろ若干多くなっている.
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