Japanese
English
特集 頸椎症の特殊な症候学
C6/7脊髄症の症候学と電気生理学的特徴
The Symptomatology and Electrophysiological Assessment of C6/7 Myelopathy
舩場 真裕
1
,
寒竹 司
1
,
今城 靖明
1
,
田口 敏彦
1
Masahiro FUNABA
1
,
Tsukasa KANCHIKU
1
,
Yasuaki IMAJO
1
,
Toshihiko TAGUCHI
1
1山口大学大学院医学系研究科整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yamaguchi University Graduate School of Medicine
キーワード:
神経学的所見(neurological findings)
,
電気生理学的所見(electrophysiological findings)
,
C6/7脊髄症(C6/7 myelopathy)
Keyword:
神経学的所見(neurological findings)
,
電気生理学的所見(electrophysiological findings)
,
C6/7脊髄症(C6/7 myelopathy)
pp.93-99
発行日 2017年2月25日
Published Date 2017/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200543
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背 景
頸部圧迫性脊髄症の臨床的な特徴は,一般的には手のしびれ,知覚障害,障害髄節以下の深部腱反射亢進,筋力低下と考えられる.神経学的な高位診断については多数の報告があり,その特徴や精度について明らかになっている.しかし,C6/7高位での圧迫性脊髄症の症候は特異的で,上肢の症候が軽微あるいは欠くことがあると報告されている.それゆえにC6/7脊髄症は,痙性対麻痺をきたす疾患との鑑別が重要かつ上肢の徴候が目立たないことから,診断が簡単ではないことがしばしば経験される.C6/7脊髄症の頻度は4〜12%とされ,より高位の脊髄症と比較して少ないため,詳細は明らかではなかった6,9,14).当科では,頸部圧迫性脊髄症に対して,神経学的所見,画像評価に加えて詳細な術前電気生理学的評価および術中脊髄誘発電位による高位診断を行っている.特徴的であるC6/7脊髄症の症候学と電気生理学的所見について述べる.
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