Japanese
English
特集 Neuralgic amyotrophyとは
神経痛性筋萎縮症の電気診断
Electrodiagnosis of Neuralgic Amyotrophy
東原 真奈
1
,
園生 雅弘
2
Mana HIGASHIHARA
1
,
Masahiro SONOO
2
1東京都健康長寿医療センター神経内科
2帝京大学医学部神経内科
1Department of Neurology, Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology
キーワード:
神経痛性筋萎縮症
,
neuralgic amyotrophy
,
神経伝導検査
,
nerve conduction study
,
針筋電図
,
needle electromyography
Keyword:
神経痛性筋萎縮症
,
neuralgic amyotrophy
,
神経伝導検査
,
nerve conduction study
,
針筋電図
,
needle electromyography
pp.485-490
発行日 2018年5月25日
Published Date 2018/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200875
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はじめに
神経痛性筋萎縮症(neuralgic amyotrophy:NA)は1887年にDreschfeldらによって最初に記載され20),1948年にParsonageとTurner13)によって初めて1つの明確な臨床病型として報告された.典型的には肩や上肢の激しい疼痛で発症し,続いて肩甲帯を中心とした上肢に巣状の運動麻痺をきたすとされている.しかしながら,疼痛を伴わないものから脳神経や下肢を侵すものまで臨床像は多様であり,またさまざまな鑑別疾患が存在するため,診断はしばしば困難である.NAの診断には病歴と神経学的所見が最も重要であることはいうまでもないが,電気生理学的検査,超音波検査,画像検査などの検査も診断に果たす役割は少なくない.本稿では,NAの診断における電気生理学的検査の有用性について解説する.
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