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特集 脊椎脊髄疾患に対するロボットリハビリテーション
圧迫性脊髄症の術後急性期および慢性期におけるロボットスーツHALを用いた機能回復治療—医師主導型自主臨床試験
Clinical Trial of Functional Improvement Therapy Using HAL for Patients with Acute and Chronic Compression Myelopathy
久保田 茂希
1
,
安部 哲哉
2
,
藤井 賢吾
2
,
門根 秀樹
3
,
丸島 愛樹
4
,
松村 明
4
,
清水 如代
5
,
羽田 康司
5
,
山崎 正志
2
Shigeki KUBOTA
1
,
Tetsuya ABE
2
,
Kengo FUJII
2
,
Hideki KADONE
3
,
Aiki MARUSHIMA
4
,
Akira MATSUMURA
4
,
Yukiyo SHIMIZU
5
,
Yasushi HADA
5
,
Masashi YAMAZAKI
2
1筑波大学医学医療系運動器再生医療学講座
2筑波大学医学医療系整形外科
3筑波大学附属病院未来医工融合研究センター
4筑波大学医学医療系脳神経外科
5筑波大学附属病院リハビリテーション科
1Division of Regenerative Medicine for Musculoskeletal System, Faculty of Medicine, University of Tsukuba
キーワード:
Hybrid Assistive Limb(HAL)
,
装着型ロボット(wearable robot)
,
機能回復治療(functional recovery therapy)
Keyword:
Hybrid Assistive Limb(HAL)
,
装着型ロボット(wearable robot)
,
機能回復治療(functional recovery therapy)
pp.715-722
発行日 2016年7月25日
Published Date 2016/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200423
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はじめに
ロボットスーツHAL®(Hybrid Assistive Limb)は,筑波大学で開発されたヒトの動作を支援する外骨格装着型動作支援ロボットである(図1).HALは,装着者の下肢皮膚表面に貼付された表面電極(図2)から得られた筋活動情報,角度・足圧センサーからの情報を解析しながら,必要に応じた装着者の動作をリアルタイムに補助することが可能である3,7).HALを用いた動作訓練では,より望ましい動作のフィードバックにより,脳の可塑性や運動学習の観点から中枢神経系に作用することで訓練効果を高める可能性が期待されている.本稿では,術後急性期および慢性期の脊髄症に対するHALを用いた機能回復治療について概説し,自験例を提示する.
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