Japanese
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特集 脊椎脊髄疾患に対するロボットリハビリテーション
難病(HAMを含む)に対するHAL医療モデルを用いた多施設共同医師主導治験
Multicenter Randomized Controlled Clinical Trials for HAL Medical Model in the Intractable Diseases Including HTLV-1 Associated Myelopathy
中島 孝
1
Takashi NAKAJIMA
1
1国立病院機構新潟病院
1Niigata National Hospital, National Hospital Organization
キーワード:
HAL(Hybrid Assistive Limb)
,
サイバニックニューロリハビリテーション(Cybernic Neurorehabilitataion)
,
医師主導治験(investigator initiated clinical trial)
Keyword:
HAL(Hybrid Assistive Limb)
,
サイバニックニューロリハビリテーション(Cybernic Neurorehabilitataion)
,
医師主導治験(investigator initiated clinical trial)
pp.707-713
発行日 2016年7月25日
Published Date 2016/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200421
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はじめに:新たな随意運動治療法
随意運動障害をきたす病気として,脳血管障害,脊髄損傷,多発性硬化症,HTLV-1関連脊髄症(HAM),パーキンソン病,脊髄小脳変性症,筋萎縮性側索硬化症,脊髄性筋萎縮症,筋ジストロフィーなどさまざまな疾患がある.今まで,これらの機能回復治療法の研究開発は不十分だった.
伝統的な神経機能回復療法として,脳卒中モデルをもとにした反射階層理論(Brunnstrom法),ポリオモデルをもとにしたPNF(固有受容性神経筋促通法),脳性麻痺モデルから導かれたBobath法などがあるが,現代のニューロサイエンスに基づく治療法として,促通反復療法(川平法)5)があり,ロボット工学の発展に伴いロボットスーツHAL(Hybrid Assistive Limb)を用いた方法が可能となった6,8).
本稿では,難病におけるHALを用いた医師主導治験として,神経・筋疾患に対するNCY-3001試験,HTLV-1脊髄症(HAM)など脊髄障害に対するNCY-2001試験を紹介する.
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