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特集 脊椎外傷—捻挫から脊髄損傷まで
第4章 脊髄損傷
脊髄損傷治療Now—最近の急性期治療
Recent Progress of the Treatment for Acute Spinal Cord Injury
山崎 正志
1
,
国府田 正雄
2
,
古矢 丈雄
2
,
牧 聡
2
,
大田 光俊
2
Masashi YAMAZAKI
1
,
Masao KODA
2
,
Takeo FURUYA
2
,
Satoshi MAKI
2
,
Mitsutoshi OTA
2
1筑波大学医学医療系整形外科
2千葉大学大学院医学研究院整形外科学
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, University of Tsukuba
キーワード:
急性脊髄損傷(acute spinal cord injury)
,
治療(treatment)
,
レビュー(review)
Keyword:
急性脊髄損傷(acute spinal cord injury)
,
治療(treatment)
,
レビュー(review)
pp.460-467
発行日 2016年4月25日
Published Date 2016/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200369
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はじめに
近年の急性脊髄損傷の病態解明,診断および治療における研究の進歩は目覚ましいものがある48).病態の解析は進み,新しい画像診断や分子バイオマーカーなどの評価系が登場した.ステロイド大量療法に対する臨床的評価は大きく変化し,使用を推奨しないとする動きもある.一方では,基礎的研究に裏打ちされた,神経保護・脊髄再生を目的とする脊髄損傷治療の臨床試験が数多く進行している.本稿では,急性脊髄損傷の治療における最近の進歩について,自験例を交えてレビューしたい.
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