特集 脊髄囊胞性疾患に対する外科治療
特集にあたって
飛驒 一利
1
1札幌麻生脳神経外科病院
pp.863
発行日 2015年10月25日
Published Date 2015/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200222
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脊椎脊髄の囊胞性疾患は,外傷,炎症,先天奇形など,さまざまな原因によって形成されるが,比較的まれな疾患であるもののMRIの普及により日常診療で遭遇することが多くなってきている.髄液との関係が深い疾患があるものの,ときに画像上,診断にまごつくものもあり,その症状もさまざまである.今回,囊胞性疾患の代表的なものを取り上げ,病態および治療法について,それぞれのエキスパートより各々の工夫を含めて取り上げていただいた.
山口 智先生の脊髄くも膜囊胞は,くも膜囊胞自体がMRIで直接見えないことから,画像診断の難しさ,開創・切除範囲の決定,色素を使った術中診断,術後の画像と臨床所見の解離について述べている.
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