増刊号 テクニカルエイド—つくる自助具・使える自助具
第4章 つくる編
3 完成品から学ぶアセスメントの視点
北島 栄二
1
,
出口 弦舞
1
Eiji Kitajima
1
,
Genbu Deguchi
1
1国際医療福祉大学
pp.778-782
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203875
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はじめに
自助具は新たに開発をする場合が多く,何度かの試行錯誤の末に,期待した働きと出来栄えへ,たどり着くことがある.しかし,その自助具は日々の生活で用いるため,働きと出来栄えが良質なものをできるだけ早く対象者へ提供することが重要であり,極力,試行錯誤は避けたいものである.また,自助具の働きと出来栄えは作業療法士が行うアセスメントによって決定される.よって本稿は,自助具を製作した作業療法士の考えを通じ,どのようにアセスメントしたからこの完成品になったのかを知り,その視点を共有することを目的とする.そのため作業療法士の考え方を模式的に説明し,活用できるアセスメントツールを紹介することで,読者とアセスメントの視点が共有できることを期待する.
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