提言
Never give up—私の考える「活動と参加」=生活期リハ現場より
髙須賀 秀年
1
Hidetoshi Takasuka
1
1株式会社ライフネット
pp.1114-1115
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203531
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齢21から身体障害領域のOTを生業とし,おかげさまで現在もその道を歩ませていただいております.20〜30代は病院にて,現40代は訪問リハに従事しています.「活動と参加」は今昔変わらずいわれており,昨今,ますますニーズの高まりを感じています.恥ずかしながら約20年の病院勤務時代,訓練室という閉ざされた環境での仕事だったためか,実際の社会参加・活動参加という視点は,今一つはっきりともてずにいたと思います.現在,介護保険分野に身を置き,生々しい生活場面に寄り添っています.この分野は,対象者から利用中止の申し出がなければリミットがありません.年単位でのかかわりがもてるので,地道に毎回コツコツと治療に勤しむことができます.時には自身の再発・再入院といったアクシデントや,親近者の死など,対象者はさまざまなトラブルに遭遇します.ですが,それが生活であり,人生の一環として受け止め,あきらめずに生活再建に勤しんでいますと,ある日,突然の変化が起こります.リハにおいて,当然,さまざまな目標を立て,それに基づきサービスを提供するわけですが,あらためて,生活リハを担当する「OTの視点とかかわり」が,いかに「活動と参加」を推進していくのに重要であるか.また,これこそが私たちの専門性であり,私たちにしかできない仕事ではないかと考えています.
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