焦点
アフガニスタンでの難民支援活動に参加して
福嶋 隆
1
1医療法人厚友会城西病院
pp.121-125
発行日 2004年2月25日
Published Date 2004/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200159
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シルクロードの中間に位置し文明の十字路といわれたアフガニスタンは,多くの文明,民族が共存する豊かな国でした.しかし,旧ソ連の侵攻とその後の内戦により,現在では世界で最も貧しい国の1つとなっています.
日本国際親善厚生財団(Japan InternationalFriendship and Welfare Foundation=JIFF)は,1988年よりアフガニスタンの内戦で負傷した人々を日本に受け入れ治療する活動や,難民の多いパキスタンのペシャワールに無料診療所を設立する等の支援活動を行ってきました.2001年9月の同時多発テロ後,アフガン戦争勃発時には,流出した難民の栄養失調児を対象に,支援物資の配布活動を実施しました.その後アフガン戦争の終結,難民帰還の本格化を受け,2002年9月7日にはアフガニスタンの首都カブールに,無料診療所「母と子のための診療所」を開設しました.11月8日には,1991年以来活動拠点となっていたペシャワール市の無料診療所を閉鎖し,国外避難民支援からアフガニスタン国内での復興支援へと活動を進展させています.
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