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特集 ADL・IADLアプローチ再考
生活機能モデル(ICF)に基づく,活動と参加の作業療法としてのADL・IADLの治療戦略
Treatment strategy for ADL/IADL in occupational therapy based on ICF
村井 千賀
1
Chiga Murai
1
1石川県立こころの病院
pp.672-677
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203425
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Key Questions
Q1:作業療法においてICFはどのように活用することができるのか?
Q2:生活行為向上マネジメント等,作業療法計画のデータ収集の仕組みから何がみえるのか?
Q3:ADL・IADLの治療戦略を「見える化」することができるか?
国際生活機能分類(ICF)と作業療法
1.国際生活機能分類(ICF)とは
国際生活機能分類(International Classification of Functioning,Disability and Health:ICF)は,あらゆる健康状態にある個人の生活機能,つまり①心身機能・身体構造,②活動と参加を系統的にそれぞれ分類するものである.さらにICFは,生活機能に影響を与える背景因子(環境因子と個人因子)を含め分類している.ICFの目的としては,下記の3つが挙げられている.
1)障害や疾病のある人やその家族,またそうした人にサービスを提供する保健・医療・福祉等の幅広い分野の従事者が,ICFを用いて障害や疾病の状態等を表現し,共通理解をもつこと
2)ICFを用いることによって,さまざまな障害者に向けたサービスを提供する施設や機関等で行われるサービスの計画や評価,記録等の実際的な手段を提供すること
3)障害者に関するさまざまな調査や統計について,国内はもとより国際的にも比較検討する標準的な枠組みを提供すること
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