Japanese
English
特集 運転と地域での移動支援
運転と地域移動に関する日本作業療法士協会の活動
Activities of the Japanese Association of Occupational Therapists on driving and community mobility
小倉 由紀
1,2
,
西 則彦
3
,
田中 創
4
Yuki Ogura
1,2
,
Norihiko Nishi
3
,
Hajime Tanaka
4
1千葉県千葉リハビリテーションセンター
2季美の森リハビリテーション病院
3横浜市総合リハビリテーションセンター
4名古屋市総合リハビリテーションセンター
pp.129-134
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203275
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Key Questions
Q1:運転と地域移動に関する日本作業療法士協会の取り組みはどのようなものがあるのか?
Q2:自動車運転支援に携わるOTの教育・研修はどのように行われているか?
Q3:日本作業療法士協会と関係団体との連携はどのようなものがあるのか?
はじめに
OTによる自動車運転支援は1980〜1990年代に,脊髄損傷,切断等の身体障害者を対象に試行錯誤を重ねながら,リハセンターや更生施設を中心に活発に取り組まれていた.中村ら1)による「三肢切断者のための自動車運転用操舵補助装置の開発」がその象徴とされる論文である.2000年代に入り,脳損傷者への自動車運転再開支援が回復期リハ病院,急性期病院,リハ病院を中心に,軽度片麻痺者や高次脳機能障害者に対して全国各地で取り組まれるようになった.
運転支援のすそ野の広がりと,有病者や高齢者の自動車運転に対する社会的関心の高まりの中,日本作業療法士協会(以下,協会)は職能団体として組織的に「地域移動と自動車運転支援」の取り組みを開始し,2016年(平成28年)には制度対策部内の特設委員会として「運転と作業療法委員会(藤田佳男委員長)」を設置した.以下,運転と作業療法委員会の活動を中心とした協会の取り組みについて紹介する.
Copyright © 2023, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.