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特集 精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築—OTには何ができるか?
誰にとっても大切な精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築
The Community-based integrated care system focusing on mental health, beneficial to everyone
藤井 千代
1
Chiyo Fujii
1
1国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部
pp.1308-1314
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203213
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Key Questions
Q1:地域共生社会をするうえで,なぜ精神保健が重要なのか?
Q2:なぜ「精神障害にも」なのか?
Q3:ケースマネジメントに活かせるOTの強みは何か?
はじめに
「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」(以下,「にも包括」)とは,精神障害の有無や程度にかかわらず,誰もが安心して自分らしく暮らすことができるよう,医療,障害福祉・介護,住まい,社会参加(就労等),地域の助け合い,普及啓発(教育等)が包括的に確保されたシステムとされている(図 1)1).本稿では,現在の日本が抱える社会的課題に対応するうえで重要な「にも包括」の概念を整理し,地域住民を支援するにあたり精神保健医療福祉サービスがいかに機能すべきかについて考えていきたい.
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