連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・10
包括ケアシステム構築を協働で
中板 育美
1
1日本看護協会
pp.329
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102394
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団塊の世代が75歳を迎える2025年には,死亡数(153万人)は出生数(73万人)のほぼ2倍に達すると言われ,まさに少子超高齢・少産多死の時代は目前です。高齢者や病む住民の暮らしは,「病院完結型」の医療から「地域で支える」医療・介護へと大きく転換され,「医療・介護連携システム」の構築とその持続可能性を追求することが,声高々に投げかけられています。
高齢期を無病で乗り切ることは,むしろ困難で酷な要求とも言えます。病気の1つや2つ,つまり「一病息災」「多病息災」は当然のこと。複数の病をもちながら,それでも,自分らしさを失うことなく生活する力を養い,社会環境を整えることが重要になります。
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