Japanese
English
研究
不全型バリント症候群を呈した患者の電子機器の数字入力操作における注視分析
Analysis of gaze during numeric input operation of electronic devices among individual with partial Bálint syndrome
砂川 耕作
1,2,3
,
渡部 喬之
4,5
,
佐々木 秀一
6
,
中山 淳
1
,
種村 留美
7
Kosaku Sunagawa
1,2,3
,
Takayuki Watabe
4,5
,
Shuichi Sasaki
6
,
Jun Nakayama
1
,
Rumi Tanemura
7
1関西福祉科学大学
2関西医科大学
3上ヶ原病院
4昭和大学横浜市北部病院
5昭和大学
6北里大学病院
7神戸大学
キーワード:
バリント症候群
,
電子機器
,
注視分析
Keyword:
バリント症候群
,
電子機器
,
注視分析
pp.361-367
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202943
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Abstract:現代社会に必要不可欠な電子機器の操作時に,バリント症候群を呈した患者が画面の情報を視覚探索する際の特徴を把握するため,電子機器の数字入力課題を実施し,健常群と所要時間を比較するとともに,操作時の注視分析を行った.対象は背側型同時失認が主に残存した不全型バリント症候群の1名の患者と14名の健常群であった.方法として,銀行ATMの暗証番号入力を想定した数字入力課題を実施し,所要時間を計測するとともに,注視分析はアイカメラを使用した.その結果,患者は健常群と比較して長い時間を要した.また,注視分析から,患者はタブレット画面の番号配列を全体的に注視しているとともに,入力番号以外のボタンを何度も注視しており,非効率的な番号探索をしていることが明らかとなった.この要因としては,視空間ワーキングメモリの低下により,番号配列の位置関係の再現性が乏しくなることが考えられた.
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