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実践報告
作業療法参加型臨床実習における指導形態の違いによる影響と課題—学生と指導者への質問紙調査を用いて
Impacts and challenges of different teaching styles in occupational therapy participatory clinical practice: Using a questionnaire survey of students and instructors
小野瀬 剛広
1
,
鈴木 孝治
2,3
Tahahiro Onose
1
,
Takaji Suzuki
2,3
1志村大宮病院
2藤田医科大学
3藍野大学
キーワード:
作業療法
,
臨床実習
,
2対1指導
Keyword:
作業療法
,
臨床実習
,
2対1指導
pp.368-373
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202944
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Abstract:2020年4月入学生より理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則および指導ガイドライン改正後の新カリキュラムが適用され,診療参加型の実習形態が明示された.臨床実習の形態は実習指導者が学生2名を担当した診療参加型実習の形態(2対1指導)を例にしている.本研究における臨床実習では基本は1対1指導で実施し,一部分に2対1指導を試行した.2対1指導が学生と指導者にもたらす影響と課題を明示することを目的に,学生と指導者に質問紙調査を行った.学生の質問紙結果から「疑問点の共有のしやすさ」,「学生間で話し合う機会」,「学習意欲」について肯定的な意見が聞かれた.一方で指導者や一部の学生からは心理的負担が増加したという意見もあった.結果から試行的な2対1指導でも協働学習が促進されることがわかった.2対1指導の指導者側の課題としては,学生の心理的負担に配慮した指導方法の検討が必要となることが示唆された.
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