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特集 臨床実習のあり方
就労支援施設での臨床実習のあり方
Clinical practice in employment support center
芳賀 大輔
1,2
Daisuke Haga
1,2
1ワンモア豊中
2ワンモア千里中央
pp.139-142
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202872
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Key Questions
Q1:就労支援施設での臨床実習の目的は何か?
Q2:病院での実習との違いとは何か?
Q3:実習生のメンタルヘルスはどのようなものか?
就労支援とは
就労支援はとても広い概念であるが,就労を希望する利用者を直接的に支援するための技術をイメージされることが多い.そのような中で,狭義の就労支援は,現在,仕事をしていない利用者に対して行う支援である.また現在,会社に籍があり,主に精神疾患で休職している方に対して行うリワーク支援がある.本人への支援だけでなく,企業側へも支援に入る.たとえば,障害者を雇用している会社にOTが勤務して雇用継続の支援等を行う企業内の支援や,障害者が職場に適応できるよう環境整備を行ったり,事業主・同僚へ助言をしたりする定着支援やジョブコーチ支援がある.その他に会社の障害者雇用やストレスチェックで高ストレス群の方への支援,軽度の知的障害や発達障害等,仕事内容についていけてない方や病気を発症する可能性が高い方へ支援するコンサルテーション支援やメンタルヘルス支援等が存在する.
一方,広義の就労支援には,本人・家族,企業への直接的な支援だけでなく,さまざまな分野や場面で仕事について話を通して本人のことを理解する,意欲を高めることも含まれるのではないかと考え,取り組みを行っている.本稿では,就労支援にかかわる施設を紹介するとともに,そこでの実習の具体例について述べる.
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