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特集 臨床実習のあり方
介護老人保健施設での臨床実習のあり方
The ideal way of the clinical practice in the geriatric health services facility
渡邊 基子
1
Motoko Watanabe
1
1介護老人保健施設ゆうゆう
pp.134-138
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202871
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Key Questions
Q1:介護老人保健施設とは?
Q2:介護老人保健施設における作業療法参加型実習の工夫点とは?
Q3:介護老人保健施設における作業療法参加型実習の課題とは?
はじめに
2018年(平成30年)に改正された「理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則」1,2)において,実習の1単位以上を通所リハまたは訪問リハで行うこととされた.そして,臨床実習の教育の目標である“社会的ニーズの多様化に対応した臨床的観察力・分析力を養うとともに,治療計画立案能力・実践能力を身につける.各障害,各病期,各年齢層を偏りなく対応できる能力を培う.また,チームの一員として連携の方法を習得し,責任と自覚を培う”を達成するよう努めることとされている.これらの改正は,2020年度(令和2年度)の入学生から適用されており,今後,通所リハ・訪問リハでの実習が増加すると予想される.
また,「2020年度 日本作業療法士協会会員統計資料」3)によると,領域別会員数の割合では,最も多いのが医療関連施設であるが,次いで介護関連施設であり,このうち介護老人保健施設(以下,老健)が3割を占めている.つまり,医療機関以外の領域で最も多くのOTが勤務しているのが老健であるといえる.
そこで,本稿では通所リハ・訪問リハの提供施設である老健での臨床実習のあり方について,施設の特徴に加え,老健における作業療法参加型実習の具体的な取り組みとその工夫・課題を述べる.
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