広場
—黒川 祥生(漢字) 大野 隆司(イラスト)—「ねこと漢字としゃぼん玉」
pp.75
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202851
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2021年10月,版画家の大野隆司さんとダウン症の作家 黒川祥生さんの4度目のコラボレーション展が実現しました.今回のテーマは「ねこと漢字としゃぼん玉」.大野さんが黒川さんに企画を持ちかけると,漢字の書かれた150枚の色紙が驚くほどのスピードで送られてきたそうです.クラッシック,ポピュラー,ジャズ,讃美歌,ポップス等の好きな曲を聴きながら,好きな漢字を時間さえあれば書き続ける黒川さん.まるで流れ出る音楽のように書かれた漢字には独特の味わいがあります.できるだけ黒川さんの漢字アートを活かすべく,大野さんはカラフルでかつ漢字が引き立つようにしゃぼん玉を描いていきました.
作品はすべて会場で購入でき,大野さんおなじみのねこは,購入者の希望を聞いて,その場で描き足すようにしました.ご家族の人数分のねこを希望される方が多かったとか.購入された方にとって,世界で1枚だけの大切な作品になったことでしょう.いつか黒川さんの個展ができれば,と語る大野さん.お二人のコラボレーションに多くの方が魅了されていました.
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