Japanese
English
症例報告
作業を基盤とした実践を通して生きがいである点訳活動の再獲得を目指した1例
A case of aiming to resume a braille translation that was ‘ikigai’ through occupational based practice
大山 真那
1
,
田原 正俊
1,2
Mana Oyama
1
,
Masatoshi Tahara
1,2
1済生会東神奈川リハビリテーション病院
2北里大学大学院医療系研究科 博士課程
キーワード:
回復期リハビリテーション
,
意味ある作業
,
生きがい
Keyword:
回復期リハビリテーション
,
意味ある作業
,
生きがい
pp.1325-1329
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202753
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Abstract:作業を基盤とした実践(OBP)は,その効果については報告があるが,病院から地域へ移行する中での作業の継続や経時的な変化に関する報告は少ない.今回,生きがいであった点訳活動再開を目指した回復期のクライエントについて,退院1年後までの作業の遂行状況の経過を追った.入院中は実際の点訳課題に加え,点訳原稿の投函方法や周囲への協力依頼等,包括的に点訳活動を捉え,クライエントと協業しながら介入した.はじめは点訳の誤りへの不安や落ち込みがあったが,クライエントにとっての作業に対する認識を確認していく中で,作業の目的や価値への気づきがあり,代償手段を使いながら点訳活動の再開となった.退院後も,自ら問題解決をしながら点訳活動は継続され,作業の遂行度や満足度の向上を認めた今回の介入を通して,回復期でのOBPでは作業に対する認識を捉えながら,退院後も継続できるかたちで包括的に介入することで,作業の継続と満足度の維持向上に寄与することが示唆された.
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