Japanese
English
症例報告
iPadを用いて余暇活動の獲得を図った長期入院中の広範脊柱管狭窄症の1症例
A case of pervasive spinal canal stenosis during long-term hospitalization with the aim of acquiring leisure activities using iPad
田中 寛之
1,2
,
永田 優馬
1,2
,
石丸 大貴
1,2
,
高本 雄太
3
Hiroyuki Tanaka
1,2
,
Yuma Nagata
1,2
,
Daiki Ishimaru
1,2
,
Yuta Takamoto
3
1大阪府立大学大学院
2大阪大学大学院
3関西電力病院
キーワード:
スイッチコントロール
,
重度障害者
,
iPad
Keyword:
スイッチコントロール
,
重度障害者
,
iPad
pp.1321-1324
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202752
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Abstract:広範脊柱管狭窄症の重度四肢麻痺で長期入院中の60代患者に対して,余暇活動を新たに獲得するために,スイッチコントロールを用いてiPadの操作訓練を行った.作業療法目標はCanadian Occupational Performance Measure(COPM)を用いて,「妻のお店のブログを閲覧する」,「妻や娘とメールをする」に設定した.操作訓練を開始して1カ月後にはメールを,4カ月後にはSNS等のインターネットサービスも活用できるようになり,新たな余暇活動が獲得できた.COPMの遂行度,満足度は介入前後で,1から8と6まで向上した.長期入院中の生活の質を改善させるために,iPadのような情報通信技術によって本人が希望する余暇活動を獲得・定着させることはOTの重要な役割である.
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