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特集 回復期リハビリテーションはこれでいいのか?
回復期リハビリテーション病棟における集団活動の意義
Significance of group program in Kaifukuki rehabilitation wards
水本 雄介
1
,
柴田 八衣子
1
Yusuke Mizumoto
1
,
Yaeko Shibata
1
1兵庫県立リハビリテーション中央病院
pp.1141-1145
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202697
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Key Questions
Q1:OTグループワークとは?
Q2:集団活動の意義とは?
Q3:回復期リハビリテーション病棟で必要なプログラムとは?
はじめに
兵庫県立リハビリテーション中央病院の作業療法科では,治療の一環として「OTグループワーク」という集団活動を実施している.「OTグループワーク」は40年以上の歴史になるが,2006年(平成18年)の診療報酬改定で「集団療法」が廃止となり,例年その存続の可否が検討される中,集団での活動の場の必要性を強く感じる当院OTの思いにより,今まで継承されてきた.
今回,当院の「OTグループワーク」の概要と事例紹介を通して,回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期リハ病棟)の対象者に対し,治療的観点から集団活動を行うことの意義や効果について考察する.なお,「OTグループワーク」の対象者は,脳血管疾患や脊髄損傷,切断,神経難病等,疾患に制限はなく,回復期リハ病棟やその他の一般病棟から参加することができる.また,身体能力による限定もあまり強くせず,ルールや環境を調整することで対応している1).したがって,本稿で紹介する集団活動は,回復期リハ病棟に入院している対象者に限定したものではないことをご理解いただきたい.
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