書評
How to Make クリニカル・エビデンス
小野崎 耕平
pp.153
発行日 2005年2月20日
Published Date 2005/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100081
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
「本書の出版を心待ちにしていた」書評の決まり文句だ。それは賛辞や励ましだけではなく,ときには,著者への気遣いや愛情だったりもする。単なる慣例で添えられている場合もあるだろう。一方,いくら心の底からそれを伝えても,三割くらいは割り引いてみられるのが,この手の書評と結婚式のスピーチである。いずれも,事実上「誉める」意外の選択肢はないからだ。しかし,それを承知の上でも,敢えて最大限の賛辞と推薦の言葉を贈りたい稀有な著作,それが本書「How to Make クリニカル・エビデンス」だ。
「エビデンスを患者さんにどう使うか,というエビデンス・ベイスド・メディスン(EBM)は臨床家として当たり前,これからの日本の医療界に求められるものは,“エビデンスを構築すること”すなわち,クリニカル・エビデンス・メイキング(CEM)ではないでしょうか?」冒頭で著者はこう説く。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.