Japanese
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特集 脳腫瘍と作業療法
終末期の症状と緩和ケア
End-of-life symptoms and palliative care
草場 正彦
1
Masahiko Kusaba
1
1関西電力病院
pp.251-254
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202436
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Key Questions
Q1:脳腫瘍患者が終末期に呈する症状は?
Q2:脳腫瘍患者と介護者のニーズは?
Q3:脳腫瘍患者と介護者に対する緩和ケアと意思決定支援とは?
はじめに
脳腫瘍患者は腫瘍の部位に応じたさまざまな症状を呈する.終末期になると,さらに多くの症状を呈し,患者や介護者の苦痛が大きくなることが多い.また,意識障害や認知機能障害が出現すると,患者自身が症状を訴えることが難しくなる.より適切な緩和ケアを実践するためには,患者の呈する症状や患者や介護者のニーズを事前に知ることがとても重要である.
本稿では,①脳腫瘍患者の終末期の症状,②患者と介護者のニーズ,③緩和ケア,④意思決定支援(advanced care planning:ACP)について先行研究を基に述べ,今後の課題について言及する.
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