Japanese
English
研究と報告
終末期せん妄の緩和ケア
Palliative Care of Terminal Delirium
森田 達也
1
,
井上 聡
1
,
千原 明
1
Tatsuya MORITA
1
,
Satoshi INOUE
1
,
Satoshi CHIHARA
1
1聖隷三方原病院ホスピス
1Hospice, Seirei Mikatabara Hospital
キーワード:
Palliative care
,
Advanced cancer
,
Delirium
Keyword:
Palliative care
,
Advanced cancer
,
Delirium
pp.355-361
発行日 1996年4月15日
Published Date 1996/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904077
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【抄録】私たちは,終末期癌患者のせん妄の緩和ケアの現状とそのあり方について,ホスピスでの経験から報告した。143名中52名の患者が,死亡の平均8日前にせん妄症状を示していた。せん妄は患者・家族双方に苦痛を与える症状であり,的確な緩和が必要であるが,終末期においてはせん妄を来している原因の根本的な解決が期待できない場合が多く,鎮静を含めた積極的な症状緩和を行った。その際,家族とのコミュニケーションを密にして家族の苦痛を軽減しながら,ミダゾラムなどを用いて間欠的な鎮静を行うことが大切であるとの私たちの考えを示した。
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