提言
対象者の満足をマーケティング思考で追求し続けよう
村山 幸照
1,2
Yukiteru Murayama
1,2
1相澤病院 リハセラピスト部門
2相澤病院 リハビリテーションセンター
pp.214-215
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202427
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
これからの時代を担うOTは,「対象者の満足をマーケティング思考で追求する」ことが必要であると感じています.私がそう感じるようになったのは,22年の臨床経験で形成された私の作業療法の価値観と,経営大学院で学んだマーケティングとの親和性の高さによるものです.
まず,私の臨床経験を振り返ります.私は1998年(平成10年)にOTの養成校を卒業し,自宅から車で約1時間の距離にある老人保健施設(現在の介護老人保健施設)に入職しました.当時としてはめずらしくない1人職場でしたが,最も苦悩したのは「OTと一緒に働いたことがある職員がいない」ということでした.私はそこで,今ではほとんど見聞きすることがなくなったアイデンティティ・クライシスを自覚します.
Copyright © 2021, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.