わたしの大切な作業・第29回
さまざまな障害を越えて
畑 正憲
pp.1065
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202242
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歌の文句じゃないけれど、四〇歳、五〇歳、六〇歳代、そして七〇歳代の四十年間、私は破天荒な人生を送った。道端の生水に口をつけてガブ飲みしたし、ライオンがシマウマを食い残して去ると、駆け寄って肋骨に残っている肉を削り取って食べた。
パラグアイやウルグアイなどへ行くと、馬仲間ガウチョたちと付き合うには、テレレと呼ばれている生水を飲まねばならなかった。それも一つのコップからまわし飲みである。現地のコーディネーターは、アメーバ赤痢が流行している川の水だからと顔色を変えた。
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