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特集 あらためて失調症を知る
脳腫瘍に伴う運動失調—小脳関連症状を含めて
Ataxia associated with brain tumor: including cerebellar related symptoms
井上 慎一
1
,
西尾 優也
1
,
西原 賢在
1
Shinichi Inoue
1
,
Yuya Nishio
1
,
Masamitsu Nishihara
1
1神戸市立西神戸医療センター
pp.1098-1104
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202251
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Key Questions
Q1:脳腫瘍の分類や特徴,予後は?
Q2:運動失調を起こしやすいテント下に発生する脳腫瘍の特徴は?
Q3:運動失調を伴う脳腫瘍者への作業療法介入のポイントは?
はじめに
脳腫瘍は多様な発生機序をもった,悪性度・予後の異なる症候群の総称である.近年は治療技術や手段の進歩等により積極的治療を行うことが増え,腫瘍の種類によっては5年生存率が大きく改善している1).また,「脳腫瘍診療ガイドライン」,「がんのリハビリテーションガイドライン」(以下,がんリハガイドライン2019)はともに,2019年(令和元年)に改訂されている.ここでは,脳腫瘍に起因する運動失調や小脳関連症状がある対象者への作業療法介入について,脳腫瘍の最近の知見を踏まえながら,筆者らの経験を中心に述べる.
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