特集 保健婦活動とボランティア
さまざまなボランティア
木原 孝久
1
1わかるふくしネットワーク
pp.894-897
発行日 1997年11月10日
Published Date 1997/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901660
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
精神障害者や痴呆老人かボランティアグループに参加
横浜市栄区の狩野千賀子さん(59歳)は「リフォーム」グループのリーダーだった。社会福祉協議会に地域から古着が寄せられるのだが,その使い道に苦慮してリフォームという苦肉の策が浮かんだ。現代人でも使えそうな品物に作り替えればいいわけだ。いつの頃かそのグループに地元の精神障害の人や痴呆老人などが,家族に伴われて参加するようになった。ということは彼女らがそういう人たちも受け入れたということである。
一見,何の役に立つのかなとは思うが,「本人がこのグループに参加する意義を見つけたんだから,受け入れればいい」と狩野さん。「痴呆の親に家に居られると家族が困る」といった意義の見つけ方もあったのだが……。来たときはただの“お客さん”だったが,その人にでもできそうな仕事を探して,提案してみる。「おやつを買いに行ってくれますか?」。初めは一緒に行ったが,やがて「自分で行く」と言い出した。
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.