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特集 これからの作業療法士を育てる臨床教育
—これからの作業療法臨床実習—精神科領域における取り組みと展望
Future of occupational therapy clinical training vision: mental health field
小林 正義
1
,
河埜 康二郎
2
Masayoshi Kobayashi
1
,
Kojiro Kawano
2
1信州大学
2千曲荘病院
pp.633-637
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202145
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Key Questions
Q1:精神科領域の臨床実習でCCSが必要な理由は?
Q2:症例レポートの作成を課さない理由は?
Q3:チェックリストはどのように活用されるのか?
はじめに
精神科では短期入院と地域移行が進み,現在「精神障害にも対応する地域包括ケアシステムの構築」が目指されている1).これまでOTの多くは入院患者を主な対象に作業療法を提供してきたが,入院患者は医療を利用している精神疾患患者全体の1割にも満たない1).入院の短期化が進み,地域移行,通院医療,訪問,地域での生活・就労支援等が求められているが,これらに携わるOTの割合は依然として少ない.多様化する支援ニーズに応えていくためには,日常業務に対するOT自身の認識(パターナリズムやセクショナリズム)を変えるとともに,養成教育と臨床実習のあり方も変えていかなければならない.本稿では信州大学医学部保健学科における精神障害領域の臨床教育に関する取り組みと,実習施設である千曲荘病院における臨床実習指導の概要を紹介する.
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