連載 作業療法を深める ㊶家族社会学
家族の多様化にどう対応するか(2)—「マイノリティ」の社会的包摂の必要性
岩間 暁子
1
Akiko Iwama
1
1立教大学社会学部
pp.462-468
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202092
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多民族・多国籍化する日本社会
本連載の目的は,2回にわたって「家族」の多様化の実態とその社会的背景を社会学の視点から読み解き,今後の課題を提示することである.前号1)で指摘したように,「日本国籍をもった(民族的に)日本人同士の異性愛に基づく性別役割分業型の核家族」に当てはまらない人々が増加しており,多様化する「家族」の実態に合わせた社会制度の再編が急がれている.
前号1)では単独世帯の増加に着目し,「第一の近代」と「第二の近代」のそれぞれの時代の「家族」の特徴の比較を基に,「個人化」の進行が社会に投げかけている問題を検討した.
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