特集 現代におけるメンタルヘルスの問題とその対応の課題—精神疾患の国際分類の改正を踏まえて
「性別不合」の精神疾患分類(国際疾病分類)における位置付けの変更と社会的包摂の課題
松永 千秋
1
1ちあきクリニック
キーワード:
性別多元論
,
アイデンティティの尊厳と承認
,
ライフスタイル選択の自由
,
医療的・社会的支援の根拠
,
精神疾患の定義
Keyword:
性別多元論
,
アイデンティティの尊厳と承認
,
ライフスタイル選択の自由
,
医療的・社会的支援の根拠
,
精神疾患の定義
pp.404-411
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210279
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ポイント
◆WHOは国際疾病分類であるICD-11において従来の性同一性障害を性別不合に変更し、精神疾患の分類ではなく「性の健康に関連する状態群」に分類した。
◆人間の性別の在り方すなわちジェンダー・アイデンティティは、性別二元論を超えた多様な性別の在り方を含む概念である。
◆性別不合は多様なジェンダー・アイデンティティを社会が承認し、社会的包摂を推進する上で有用な概念であり、医療分野のみならず、さまざまな施策や立法措置などにおいて広く活用されるだろう。
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