連載 『保健婦雑誌』に見る戦後史・12【最終回】
マイノリティーに寄り添う
木村 哲也
pp.232-233
発行日 2013年3月10日
Published Date 2013/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102102
- 有料閲覧
- 文献概要
■「マイノリティー保健」という問題
1年間,12回続けた連載も,今回が最終回である。これまでの連載をとおしてもわかるとおり,『保健婦雑誌』は,そのときどきの時代の最先端のテーマを機敏につかんで記事に活かす誌面づくりをずっと続けてきた。連載では,筆者の関心を優先したため,高度成長の前後に焦点を定めることが多くなったが,本誌の時代をとらえる感度は,時期が下っても変わらない。
連載を終えるにあたって,最後に取り上げるテーマは,「マイノリティー保健」の問題である。1990年代に入って,ホームレスや外国人労働者など,それまでとは異なる問題群が立ち現れてきたことがわかる。保健婦はこれらの問題に,どう向き合ってきたのだろうか。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.