特集 老年期(高齢者)と精神疾患
扉
早坂 友成
1
,
江藤 文夫
2
,
長野 敏宏
3
1杏林大学
2国立障害者リハビリテーションセンター
3御荘診療所
pp.309
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202050
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特集にあたって
近年の精神科医療における高齢者の割合は,人口年齢比率に比例して年々増加する傾向にあり,リハにおいても老年期障害が主な対象の一つとなった.老年期障害におけるリハでは身体機能だけではなく,精神機能を含めた総合的な治療や支援が必要であり,回復や改善を目的にしたリハだけではなく,維持や保存を前提とした取り組みも大変重要なものとなった.
特に,精神疾患を患う高齢者では,病状の再燃と再発を繰り返し,長期間にわたって療養している割合が高い.その病態では,複数の疾患を併発している事例や薬物療法の効果が得られにくい事例等もあり,治療や支援に大変苦慮しているOTも多いと考える.
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