Japanese
English
実践報告
活動の質評価法(A-QOA)開発の取り組み
Challenges to develop an Assessment of Quality of Activities(A-QOA)
小川 真寛
1
,
白井 はる奈
2
,
西田 征治
3
Masahiro Ogawa
1
,
Haruna Shirai
2
,
Seiji Nishida
3
1京都大学大学院
2佛教大学
3県立広島大学
キーワード:
活動の質
,
評価法
,
開発
Keyword:
活動の質
,
評価法
,
開発
pp.88-91
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201986
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Abstract:われわれは,作業療法の対象者に活動を導入した際の活動と対象者との結びつきの強さ,つまり活動が対象者に与える影響や効果の強さを観察から評価するために,活動の質評価法(A-QOA)という評価法を作成してきた.本稿では,A-QOAの開発手順を紹介し,その評価法の概要に関して紹介する.
評価法の開発手順は認知症や重症心身障害児を専門とする熟練OTへのインタビュー,デルファイ法による内容妥当性の確認,観察評価マニュアルを開発し観察評価を繰り返すことで推敲するという手順で行った.
これらの結果,多くの活動,幅広い対象者,短時間で評価が可能で,25項目の観察項目を4段階の評定で採点可能なA-QOAを作成した.A-QOAの開発によって,本人視点での活動への取り組み,活動から得られている効果の観察評価が可能になった.これにより,活動の質を数値化ができ,活動の選択や効果検討の根拠にできると考える.今後も継続した研究と並行し,臨床活用に向けて活動を継続する.
Copyright © 2020, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.