講座 ICT,AI,ロボットを活用した作業療法・第1回【新連載】
OT新時代へ—ICT活用と生活行為を考える
田中 栄一
1
Eiichi Tanaka
1
1国立病院機構八雲病院
pp.652-657
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201749
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改札機にかざせば電車に乗れる.小銭を使わなくても自動販売機やコインロッカーが利用でき,鍵の代わりになる.本来の電話機能以外の目的でスマートフォン(以下,スマホ)のお世話になる機会が増え,スマホはすでに生活機能の一部で,欠かせない存在になっている.もし東京の街なかをスマホのナビゲーションを使わずに,紙の地図を頼りに目的地に行く課題があったとしたら,たどり着けるだろうか?
今後もテクノロジー技術の発展が進み,2020年には特定の条件下における自動運転技術が実用化される.限定地域における無人自動運転移動サービスの実現に向けた取り組みや,無人店舗の実験,無人ロボット(ドローン)の荷物配送サービスの実用化等,次々と自動化技術が社会に導入されていく.便利な道具やシステムが増え,私たちの生活が一変していく中,障害者の可能性を広げていく機会が訪れている.
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