実践報告
ICTの活用でリアルな見学実習を実現—コロナ時代の効果的な臨地実習を考える
下門 すみえ
1,2
,
山浦 新太郎
3
,
大坪 今日子
3
,
本郷 千草
4
1前独立行政法人国立病院機構 南京都病院 看護部
2社会医療法人信愛会交野病院 看護部
3独立行政法人国立病院機構 南京都病院
4洛和会京都厚生学校 助産学科
pp.610-616
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201860
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新型コロナウイルス(以下,コロナ)流行下において患者との接触を余儀なくされる臨地実習は,医療機関から敬遠され,予定していた実習が困難となり,教育現場を悩ませている。
南京都病院(以下,当院)は,300床の慢性期病院であり,重症心身障害,神経・筋難病,呼吸器疾患に特化した専門病院である。2020年度は,当院においてもピーク時の5月は依頼を受けていた実習を見合わせ,6月より厳重な健康チェックと実習場での3密対策を行った上で,実習受け入れを行っていた。そのような折,助産学科の見学実習受け入れの要望があった。助産師を目指す学生にとって,重症心身障がい児(者)病棟の実習は,助産師としての在り方についての考えを広げ,役割認識を自覚させる意味合いを持ち,大変重要と考えている。
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