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特集 テクノロジーの活用で変わること
ロボット・ICTの活用で変わること
Effects of using robots and ICT in occupational therapy
東 祐二
1
Yuji Higashi
1
1日本作業療法士協会
pp.180-184
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203700
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Key Questions
Q1:ロボット・ICTは生活にどのような影響を与えるか?
Q2:これからの生活支援上の課題とは何か?
Q3:進歩し続けるテクノロジーに対し作業療法士はどのように対応したらよいのか?
はじめに
作業療法は,対象者の心身能力をアセスメントすることにより生活上の課題を明らかにし,それに対する,心身機能の回復や再建,代償,(社会)生活活動能力の開発を図る等のリハビリテーションサービスの一つである.なかでも(社会)生活活動能力の開発においては,自助具や福祉用具といったアシスティブプロダクトを選定し,適合性を図ることによって,対象者がその生活においてできないことを可能とするアプローチを作業療法士は行ってきた.
一方,今日のテクノロジーの発展は目覚ましく,ロボットやICT(情報通信技術),AI技術を中心に急速に社会実装されてきている.特に,インターネット通信技術を基盤とした携帯端末や遠隔通信操作が可能な家電製品が一般家庭においても利用されるようになった.
以上のような背景のもと,本稿では,作業療法が支える利用者・患者の生活機能全般に,ICT,ロボット等のテクノロジーがどのような影響を与えるのか,それに対して作業療法士はどのように対応していくのかについて整理することとする(図).
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